ここ最近だけを見ても、若い人の顎は徐々に細くなり、すっとした細い顔立ちの若い人が多くなってきているといわれています。
なんとなく、顔が小づくりで華奢な印象を与えてしまう人が多くなっています。
これは食べ物が非常に大きく影響しています。
例えば、もともとあごが細く見えるヨーロッパの人でも、徐々にあごが細くなってきているそうです。
これは牛肉が、品種改良の結果、非常にやわらかく、食べやすくなっていることも原因の一つだといわれています。
私たちの日常生活を振り返っても、歯ごたえのある硬いものは徐々に食べなくなっていると思いませんか。
何回も噛まないと飲み込めないものなど、ほとんど口にしたことが無いというのが実際のところではないでしょうか。
私たちの身体は使わなければ退化します。
例えば、筋肉を使わないと、すぐに動かなくなってしまいます。
入院して何ヶ月かベッドに横になって過ごしたことのある方なら、足の筋肉がいかに早く退化してしまうかをよくご存知だと思います。
実は、あごも同じように退化します。
硬いものをあまり噛まなくなった私たちのあごは、明治時代の人たちと比べても細くなっているようです。
北京原人やネアンデルタール人などの原始人と呼ばれる我々の先祖と比較すれば、当然、それは一目瞭然です。
古代人の下顎が長く、直角に曲がっているのに比べて、現代人の下顎はどんどん小さくなっています。
図鑑などの挿絵で、がっしりとしたあごをもった原始人の想像図を見たことのある人も多いでしょう。
骨が退化することを進化と呼べるかは分かりませんが、私たちのあごや歯が確実に弱くなってきているとはいえるでしょう。
スマートなうりざね顔の変わりに、私たちは固い肉を噛み切り、樹の実くらいは歯で割ってしまうような強さを失ったのです。
食生活も変わっています。
昔の人にとって甘いものはそうは滅多に食べられない貴重なものでした。
しかし、現代は、虫歯の原因のひとつになる可能性のある甘いものも好きなときに食べることができます。
それだけに、歯にはより気を使わなければならないのです。
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